SSV DAOは、SSV Networkプロトコルのセキュリティと信頼性を向上させる重要なマイルストーンである、新しい分散鍵生成(DKG;Distributed Key Generation)ツールを共有することを嬉しく思います。DKGは分散型ノード運用を可能にする異なる方法であり、SSV Network上でノンカストディアルステーキングサービスを構築するための重要なツールです

このブログでは、DKGの概要、ssv-dkgツールの構成要素、ツールの仕組み、そしてなぜDKGを使うことが重要なのかを説明します。

TL;DR

DKGの何がすごいの?

SSV Networkにおいて、DKGはバリデータ秘密鍵のセキュリティを向上させ、トラストレスでノンカストディアルなステーキングサービスがの新たな道を開く素晴らしいツールです。DKGを使用することで、バリデータの秘密鍵が必要なくなり、ステーキングサービス、ソロステーカー、スクワッドステーキングのセットアップが秘密鍵を保持することなく、バリデータの任務を遂行することができます。

キーシェアについて

DKGが不可欠である理由を理解するには、キーシェアが不可欠である理由を知る必要があります。一言で言えば、キーシェアはDVTの重要な構成要素です。DVTは、ノードオペレータのクラスタが分散してバリデータを実行できるようにするためのものです。クラスタ内の各オペレータが1つのキーシェアを保持し、Beacon Chainから署名が 必要な場合、キーシェアをまとめて使用してバリデータに代わって署名します。

クラスタ内の各オペレーターは、EL/CLクライアント、ロケーション、あるいはインフラ(ハードウェア/クラウド)など、さまざまなコンポーネントを持つことができます。キーシェアを使用することで、多様なノードオペレータは、標準的なバリデータ(非DVT)セットアップよりもはるかに高いレベルのセキュリティ、フォールトトレランス、分散化を提供することができます。

SSV Network「オペレーターの選択」

SSV Network「オペレーターの選択」

SSV Networkに登録されたバリデーターは、どのノードオペレータにキーシェアを委譲するかを選択することができます(シンプルなスマートコントラクト取引により、調整なしにカスタマイズすることもできます)。どのオペレーターにキーシェアを委譲するかを決める際、ユーザーはDKGか鍵分割(Key Splitting)のどちらで行うかを選択できます。